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TOP > バウの道中記 > 2008/9/5
 

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 point 【rain-bow】
 point 【714Xと6人の医師】
 point 【古代への旅】
 point 【Pastime】
 point 【18のバス停】
 point 【I Thought About You】
 point 【HOMEに帰ろうぜ】
 point 【山月記に学ぶ】
 point 【風 散々と】
 point 【これで、いいのだ!】
 point 『注文の多い料理店』
 point 【曼珠沙華】
 point 【きつねの夕食会】
 point 【キラリ 札幌地下鉄】
 point 【ゴキブる】
 point 【水道水を飲む】
 point 【夏休み】
 point 【ガイア セブン】
 point 【田んぼの中の露天風呂】
 point 【父は空 母は大地】
 point 【ラジオの話し】
 point 【よければ一緒に】
 point 【シベリア鉄道】
 point 【1分で充分だった】
 point 【病みながらも生きて行く】
 point 【がんの催眠療法】
 point 【テニアン島の怪】
 point 【東京銭湯】
 point 【12月の雨の日】
 point 【しあわせって・・・】
 point 【ダダ・チャイルドの明輝人くんへ】
 point 【犬のようちえん】
 point 【東京タワー】
 point 【希望は踊っている】
 point 【Slow Dance】
 point 【道頓堀でカヌー】
 point 【野の花診療所】
 point 【バウ塾】
 point 【ジョン・レノンな私】
 point 【もっとCM見ようね】
 point 【朗報・みっつ】
 point 【あやまりの旅】
 point 【地球をいやそう】
 point 【言葉が消えた・・・】
 point 【四国から・・・】
 point 【3つのビルの謎】
 point 【聖地・チベット】
 point 【事業仕分け】
 point 【途中退席賞】
 point 【ノーナプキン】
 point 【船首漂着】
 point 【大ボラを吹く人たち】
 point 【きづきの瞬間】
 point 【LOVE ME TENDER】
 point 【親子3代つながった】
 point 【水虫の唄】
 point 【自分の足で】
 point 【あの純真さに学ぶ】
 point 【おいしいコーヒー】
 point 【何を目指したか】
 point 【ダムのない川】
 point 【愛おしくて】
 point 【タタの面白さ】
 point 【15秒のCM】
 point 【REGEND 重い扉】
 point 【起業課を新設】
 point 【開け!にっぽん】
 point 【ピンポン!】
 point 【夢から一歩】
 point 【名人戦】
 point 【セバスチャン氏との出会い】
 point 【やっぱカヌーだよ!】
 point 【カナダセミナー報告】
 point 【希望への讃歌】
 point 【アンソニー・フィリップス】
 point 【ウイルスの政局話し】
 point 【Muzinzo vol.1】
 point 【MOXとCANOE】
 point 【地球マンの声】
 point 【人間家族】
 point 【無為自然】
 point 【おくっとこ】
 point 【ベーシックインカム】
 point 【ロビー活動】
 point 【ハワイな予感】
 point 【フードバンク】
 point 【勇気ある卵】
 point 【類は友を呼ぶ】
 point 【内を向いて歩こう】
 point 【ウォーリーの家】
 point 【お弁当の話し】
 point 【素朴な里と人】
 point 【714X 未知の道】
 point 【似顔絵の作り方】
 point 【大好きだよ!】
 point 【ハプチョンに行くぞ】
 point 【予約販売 GOGO!】
 point 【最後のニュース】
 point 【足るを知る】
 point 【骨董通り散歩】
 point 【薪割りの季節】
 point 【Hymn To Hope 】
 point 【こころの意味】
 point 【行きと帰り】
 point 【お誕生日】
 point 【108の祈り・後】
 point 【108の祈り・前】
 point 【てるりん慕情】
 point 【オフコース】
 point 【読書三昧】
 point 【カナダ報告2】
 point 【どんでん返し】
 point 【ストリートビュー】
 point 【帰りたい】
 point 【カジカ鳴く夕暮れ】
 point 【日の目を見る】
 point 【うぶに還る】
 point 【純真な動き】
 point 【ぼ〜っとする】
 point 【常温核融合】
 point 【ナンバー117】
 point 【夢のひとつ】
 point 【カナダ報告】
 point 【タオと生きる】
 point 【ラップ療法】
 point 【Tibet Tibet】
 point 【千島学説セミナー】
 point 【ガストン・ネサーン】
 point 【BOOMERANG】
 point 【Yes,We Can】
 point 【宇宙を越えて】
 point 【マンハッタンのマグロの叫び】
 point 【食の研究所】
 point 【いのちの食べ方】
 point 【医学の進化】
 point 【育ち・なおし】
 point 【半農半X】
 point 【月に笑う夜】
 point 【911から見る未来】
 point 【中越沖地震】
 point 【慈しむ】
 point 【ひとり旅の冒険旅行】
 point 【HOME SWEET HOME】
 point 【動けば変わる】
 point 【豪快な号外】
 point 【今までのような暮らし】
 point 【森の魂 風の塔】
 point 【スローダンス】
 point 【白い森】
 point 【悲しい知らせ】
 point 【千島学説に学ぶ】
 point 【Beyond】
 point 【広島灯籠流し】
 point 【生徒諸君に寄せる】
  【サイコロの未来】
  【絶望に効くクスリ】
   【風になる】
  【まぁだだよ】
  【ほたるのものすごさ】
  【いいモノみっけ】
  【猫語の教科書】
  【廊下で立ってなさい】
  【21世紀第64回目 月の祭り】
  【アーティストが世界を変える】
  【天声人語】
  【自衛隊に入ろう?】
  【とある社内報2】
  【とある社内報1】
  【四方山ばなし】
  【歌舞伎町三者会談】
  【超秘密会議の打ち明け話し】
  【吹雪の中の水虫のうた】
  【イカ焼きとミックスジュース】
  【豊島問題改ざんサイト】
  【chanとまこっちゃんやど〜】
  【古武道とはなんぞや】
  【道後準備会】
  【竹炭名人芸】
※矢印をクリックするとメニューの一覧をみることができます。

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【バウの道中記】2008年9月5日  武蔵野  月笑庵

【読書三昧】

晴耕雨読というには至らない畑の狭さですが、雨の多かった8月は、ほとんど畑に出向かず読書三昧としゃれていました。

最近の本屋さんは不景気らしい。昔からよく通っていた六本木の青山ブックセンターと八重洲の丸善の経営が悪いと報道されたので、懐かしさも手伝って行ってみることにしました。

青山ブックセンターは国道246号沿いにあり青山通りの麻布警察に近い場所にあります。ところが、行ってみて分かったのが、昔とは一見してすぐにわかるぐらい客層が変わっていたのです。

昔はもっとアクの強いクリエイティブなアーティスト系の人が多くて、その中に無機質に感じるサラリーマンと、くたびれた感じの中間職が遠慮がちに少人数いて、彼らの生活感をほんのつかの間でも忘れさせることができる息抜きの場となっていたように思っていたのですが、今はそうじゃなく、クリエイティブな感じの人がほとんどいなくなっている。その結果、雑然とした生活の場となっていることにがっかりさせられました。

どうも、六本木ヒルズとミッドタウンが生まれて、この街の「質」が変わったのかも知れないと、ため息が出てしまいました。

帰りに、もっといろんな本を見てみたいという衝動が出て、渋谷の東急文化村に寄ることにしました。ここは『“現在を準備した様々なアートの流れ” をテーマとする店内は、20世紀を中心に見て楽しい画集からマニア垂涎の古書まで、美術書の様々な世界を展開します。そのほか写真、映画、演劇、音楽、建築の各ジャンルをカバー』とサイトにうたわれるだけあって、なかなか豪華な蔵書がお気に入りでよく行く場所です。
ナディッフモダン:
http://www.bunkamura.co.jp/restshop/bookshop/index.html

国内ではこれほどの書店はまずないでしょう。面白いのはオノヨウコの芸術家としての書籍もたくさん積まれていることです。これは一見してほしい。

最近の私は、あまり新書を買わなくなりました。かしこくなったと言うべきかも知れません。若い頃は、どうしても新しい読み物を追いかけている自分がいて、たくさんの新刊本を高いお金を支払って買ってしまうことが多かったのですが、その多くがハズレな本で、最後まで読み切るような魅力がある本がなかなか見つからない場合が多かったのです。

その分、文庫本はハズレが少ないと思っています。日本の閉鎖的な書籍の販売システムでは、新刊モノは一過性の売り物として本屋さんたちは考えているようで、ほんの短期間しか店頭に置いてもらえない中で、「これは違うんだ。この本は書店の都合ですぐに返品されるモノではない」と意気込んで、なんとか残したいものだけを文庫本にしていく、出版社の気品に満ちた背景を感じてしまうからです。

この日、六本木と渋谷に出かけた私でしたが、結局のところ今住んでいる街の 駅前にある小さな本屋さんで文庫本を買うことにしました(笑)

買うと言っても、買いたい文庫本がなかったので2週間もかかってしまう発注をしました。『えッ!Amazon 使ってないの?』って言われるかも知れないけど、使わないんです。

私が高校生の頃、よく行く本屋さんがありました。その頃の私は家がありませんでした。高校一年の時に家業が倒産して家を追われてしまったのです。本が好きな私はいつも空腹を我慢しながら本屋さんで立ち読みをしながら夜遅くまで時間をつぶす毎日をくりかえしていました。

その本屋さんのご主人は、私の家が倒産したことを知っていて、いつもそんな私をおおめに見てくれていたのです。

その頃、私が好んで読んでいた本は、吉川英治の『三国志』でした。この本は 6センチぐらいの厚みがあって、今はほとんどなくなったのですが固いカバー から出して読まなくてはならない本だったのです。

店先で毎日2時間、3時間と固いカバーをはずして熱心に立ち読みする私を、よくもまあこのご主人は我慢してくれたものです。それもこの本屋さんでこの本が一番高かった本なんですから、独り占めしている私も、どうかしていました。

上、中、下とあるこの『三国志』の上の部を読み終える夜がやってきました。
書棚を見るとこの先の、中と下の本がないことが分かりました。

上の部を読み終えた私は、何も言えずに店を出るしかありませんでした。

次の日、その本屋さんに行ってみると、吉川英治の『三国志』が、上中下3冊揃った本が、二組も書棚に積まれていたのです。そして、ご主人が私に言い出したのです。

「あんたを見込んで3冊あげるよ!ほれ、読みなさい!」と言って、重い本を3冊くれたのです。

そんなこともあって、今も小さな本屋さんを大切にしたいと思っています。
皆さんも出来るだけ小さな本屋さんを助けてください。

便利だから、スピーディーだからスケールメリットがあるからだけで、自分のまわりの消費生活を決め込んで行かないで下さい。それらにはない、もっと暖かい何かを求めて欲しいのです。

そうそう、携帯電話もやめることにしました。世の中iphoneの時代に入ったのにどうしてかと言われるでしょうが、もともと私は腕時計というものを持たないで生きて行こうとした人間です。

世の中の時間の概念から外れて生きたいと思っていたからです。ところがこれは便利だからと言われて、まだほとんどの人が使っていなかった自動車電話から使い出したのですが、それと一緒に私の前に現れたのがデジタルの時計でした。来月ぐらいからまた外れたいと思っています。

【もう一度】便利だから、スピーディーだからスケールメリットがあるからだけで、自分のまわりを決め込んで行かないで下さい。それらにはない、もっと暖かい何かを求めて欲しいのです。

 
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E-mail:bow@peace2001.org