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TOP > バウの道中記 > 2006/1/8
 

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 point 【rain-bow】
 point 【714Xと6人の医師】
 point 【古代への旅】
 point 【Pastime】
 point 【18のバス停】
 point 【I Thought About You】
 point 【HOMEに帰ろうぜ】
 point 【山月記に学ぶ】
 point 【風 散々と】
 point 【これで、いいのだ!】
 point 『注文の多い料理店』
 point 【曼珠沙華】
 point 【きつねの夕食会】
 point 【キラリ 札幌地下鉄】
 point 【ゴキブる】
 point 【水道水を飲む】
 point 【夏休み】
 point 【ガイア セブン】
 point 【田んぼの中の露天風呂】
 point 【父は空 母は大地】
 point 【ラジオの話し】
 point 【よければ一緒に】
 point 【シベリア鉄道】
 point 【1分で充分だった】
 point 【病みながらも生きて行く】
 point 【がんの催眠療法】
 point 【テニアン島の怪】
 point 【東京銭湯】
 point 【12月の雨の日】
 point 【しあわせって・・・】
 point 【ダダ・チャイルドの明輝人くんへ】
 point 【犬のようちえん】
 point 【東京タワー】
 point 【希望は踊っている】
 point 【Slow Dance】
 point 【道頓堀でカヌー】
 point 【野の花診療所】
 point 【バウ塾】
 point 【ジョン・レノンな私】
 point 【もっとCM見ようね】
 point 【朗報・みっつ】
 point 【あやまりの旅】
 point 【地球をいやそう】
 point 【言葉が消えた・・・】
 point 【四国から・・・】
 point 【3つのビルの謎】
 point 【聖地・チベット】
 point 【事業仕分け】
 point 【途中退席賞】
 point 【ノーナプキン】
 point 【船首漂着】
 point 【大ボラを吹く人たち】
 point 【きづきの瞬間】
 point 【LOVE ME TENDER】
 point 【親子3代つながった】
 point 【水虫の唄】
 point 【自分の足で】
 point 【あの純真さに学ぶ】
 point 【おいしいコーヒー】
 point 【何を目指したか】
 point 【ダムのない川】
 point 【愛おしくて】
 point 【タタの面白さ】
 point 【15秒のCM】
 point 【REGEND 重い扉】
 point 【起業課を新設】
 point 【開け!にっぽん】
 point 【ピンポン!】
 point 【夢から一歩】
 point 【名人戦】
 point 【セバスチャン氏との出会い】
 point 【やっぱカヌーだよ!】
 point 【カナダセミナー報告】
 point 【希望への讃歌】
 point 【アンソニー・フィリップス】
 point 【ウイルスの政局話し】
 point 【Muzinzo vol.1】
 point 【MOXとCANOE】
 point 【地球マンの声】
 point 【人間家族】
 point 【無為自然】
 point 【おくっとこ】
 point 【ベーシックインカム】
 point 【ロビー活動】
 point 【ハワイな予感】
 point 【フードバンク】
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 point 【類は友を呼ぶ】
 point 【内を向いて歩こう】
 point 【ウォーリーの家】
 point 【お弁当の話し】
 point 【素朴な里と人】
 point 【714X 未知の道】
 point 【似顔絵の作り方】
 point 【大好きだよ!】
 point 【ハプチョンに行くぞ】
 point 【予約販売 GOGO!】
 point 【最後のニュース】
 point 【足るを知る】
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 point 【薪割りの季節】
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 point 【行きと帰り】
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 point 【108の祈り・前】
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 point 【オフコース】
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 point 【カナダ報告2】
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 point 【帰りたい】
 point 【カジカ鳴く夕暮れ】
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 point 【うぶに還る】
 point 【純真な動き】
 point 【ぼ〜っとする】
 point 【常温核融合】
 point 【ナンバー117】
 point 【夢のひとつ】
 point 【カナダ報告】
 point 【タオと生きる】
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 point 【千島学説セミナー】
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 point 【スローダンス】
 point 【白い森】
 point 【悲しい知らせ】
 point 【千島学説に学ぶ】
 point 【Beyond】
 point 【広島灯籠流し】
 point 【生徒諸君に寄せる】
  【サイコロの未来】
  【絶望に効くクスリ】
   【風になる】
  【まぁだだよ】
  【ほたるのものすごさ】
  【いいモノみっけ】
  【猫語の教科書】
  【廊下で立ってなさい】
  【21世紀第64回目 月の祭り】
  【アーティストが世界を変える】
  【天声人語】
  【自衛隊に入ろう?】
  【とある社内報2】
  【とある社内報1】
  【四方山ばなし】
  【歌舞伎町三者会談】
  【超秘密会議の打ち明け話し】
  【吹雪の中の水虫のうた】
  【イカ焼きとミックスジュース】
  【豊島問題改ざんサイト】
  【chanとまこっちゃんやど〜】
  【古武道とはなんぞや】
  【道後準備会】
  【竹炭名人芸】
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バウの道中記 2006年1月8日 歌舞伎町


【歌舞伎町三者会談】

苫小牧から出航したフェリーは茨城県の大洗港に8日の昼過ぎに着岸した。この街から車なしで都内に出るには一旦水戸に出るしかないようだ。

フェリーターミナルの前には、水戸行きのバスを待つ人たちの長い行列が待ち構えていた。このまま最後尾に並んだところで、ぎゅうぎゅう詰めで座ることも出来ないだろう。

私は歩く楽しみを満喫することにした。鹿島臨海鉄道の大洗駅まで歩くことにしたのである。フェリー会社の職員に尋ねた所、10分も歩けば着けるだろうと駅の方向を指差しながらの説明だった。

冬の関東平野はいつも晴れている。これは今でも那覇空港で管制業務をやっている親友の知念くんがこぼしていた言葉である。その逆で沖縄の冬はいつもどんよりしていて、関東に住んでいる人が、うらやましいとよく言っていた。

この大洗も関東の端っこである。大きな空のどこにも雲一つなく、青空に覆われている。そういえば、知念くんと二人で日本初の本格的なカヌークラブ「エンプティーボトル」を23年前につくったのも関東だった。

日本列島の他の地域の何処にもない、関東平野の冬の晴天続きがもったいなくて、アユ釣りもいないこの時期に川を全部下ってしまおうと言うところから生まれたのである。

私はこの大洗の近くにある那珂湊港の河口まで栃木の黒磯から那珂川を5日かけてソロで下ったことがある。

那須高原に生まれた那珂川が上流域の山間部からだだっ広い関東平野に流れ出そうとする辺りが黒磯で、まだ岩場が続く細い迷路のような急流の瀬からカヌーに乗り出した。

深く切り込まれた渓谷から始まった那珂川は私の冒険心を小躍りさせた。ヤマセミのあの美しい姿からは、かけ離れてなかなか想像出来ない「ギャラ ギャラ」とひずんだ聞きづらい鳴き声も、大自然の中で不協和音ではない。

途中、大きな滝にも出会い、カヌーが通れない急流の細い流れにも出会い、その度にカヌーをザイルにつなぎ流したり、大きな岩をカヌーを担いで乗り越えたりしながら、やっとの思いで烏山の平野部に出ることができた。

烏山の「舟戸鮎やな」には、ゲストたちが美味しい鍋をつくって待ち構えていた。本当は私が料理をつくってゲストを迎えると言うのが本来のツァーなのだが、この時は上流部でカヌーのツァーが可能かどうか、確かめてみたいと言う、私のたっての願いをゲストたちが受け入れてくれて、待ってくれていたのである。

次ぎの日は栃木と茨城の県境を越えた御前山まで20人ぐらいのゲストを迎えて通常業務のガイドをやりながら下って行った。その後、そのまま一人で太平洋の河口部にある大洗まで下って行ったのである。

私にとってこの懐かしい23年前の川下りが、源流から海に至る川旅の原型となっていったのである。

この時期から私のカヌーの冒険旅行が本格的に始まった。
北の方では天塩岳から流れ出し、利尻富士を望むサロベツ原野に至る天塩川が印象深い。

この川は5月のゴールデンウィーク明けから川面の氷が溶け出す頃、まるで流氷と一緒に流れて行くような不思議な体験をやりながら海までの一人旅を楽しんだ。

北海道だけでもたくさんある。釧路川、十勝川、札内川、レキフネ川、美々川、石狩川・・・まだまだある・・・

と思っていたら、上野駅に着いていた。ここで山手線に乗り換えて今夜は新宿の予定である。それにしても山手線から見る街並は私にとって、まったく興味がないしろものばかりである。よくもまぁこれだけ狭い土地に豊かさを勘違いした人たちが集まったものだ。

落葉樹から落ちた一枚の葉が重なり合ってできた腐葉土の中で繰り広げられる土壌菌と昆虫の世界。そんな生態系から生まれる山並みの方が、私には精巧に見えるし、かつ美
しく豪華に見えるからである。

新宿南口の改札口には角ちゃんとしんじょんが待っていた。
ふたりとも半年ぶりのご無沙汰顔である。この日私たちはゆっくりのんびり時間をかけてこのウェブサイトの更新と、今後の相談も交えた話し合いをしようとしていた。

落ち着いた店を探しながら歩いた先は、なんと私が一番苦手な街の歌舞伎町であった。たどり着いたのは元区役所裏のフラミンゴという喫茶店で、まるでカワセミの巣を見立てた土手の小さな穴のような場所である。店の中はゆったりとしたスペースで周りの風俗店から隔離されている。

ここで私たちは夕方の5時から11時まで6時間も話し込んだ。私はその途中、トイレに一回立っただけでこの先の将来(将しく来る)いろんな想定について話しをした。
嬉しかったのは時間を忘れてこの二人と話し合えたことである。3人とも今から思えばこの6時間を1時間ぐらいにしか感じていなかったであろう。

しんじょんは、こんなことにお金を使えるのが嬉しいと言ってくれて、私に録音装置をプレゼントしてくれた。この装置を使って今後会って行く人のコメントを取り始めて欲しいという提案からだ。

角ちゃんとは特に生活習慣病についてどっぷりと話し込んだ。これは成人病の話しではない。慣れ親しんだ習慣というモノから、いかに見事に離れて新しい自分作りの価値観を探しに行くかという生き方の話しを、彼のこれまでの生き方を解説しながら具体的に話し込んだのである。

11時になったので、このままどこかで泊まって一緒に話したいと言われたが、私の体力は限界に近づいていたので分かれることにした。

車を運転していた頃の私のパターンは、このまま勝どき橋を渡って港近くの暗い場所で寝て、築地で朝ごはんと言うのがお決まりだったが、この日は情けなくも区役所横の老舗サウナに寝ることにした。

歌舞伎町は私に悲しく話しかけて来た。
「もう来なくっていいよ・・・」
 
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E-mail:bow@peace2001.org