このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

TOP > バウの道中記 > 2006/2/11
 

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

 point 【rain-bow】
 point 【714Xと6人の医師】
 point 【古代への旅】
 point 【Pastime】
 point 【18のバス停】
 point 【I Thought About You】
 point 【HOMEに帰ろうぜ】
 point 【山月記に学ぶ】
 point 【風 散々と】
 point 【これで、いいのだ!】
 point 『注文の多い料理店』
 point 【曼珠沙華】
 point 【きつねの夕食会】
 point 【キラリ 札幌地下鉄】
 point 【ゴキブる】
 point 【水道水を飲む】
 point 【夏休み】
 point 【ガイア セブン】
 point 【田んぼの中の露天風呂】
 point 【父は空 母は大地】
 point 【ラジオの話し】
 point 【よければ一緒に】
 point 【シベリア鉄道】
 point 【1分で充分だった】
 point 【病みながらも生きて行く】
 point 【がんの催眠療法】
 point 【テニアン島の怪】
 point 【東京銭湯】
 point 【12月の雨の日】
 point 【しあわせって・・・】
 point 【ダダ・チャイルドの明輝人くんへ】
 point 【犬のようちえん】
 point 【東京タワー】
 point 【希望は踊っている】
 point 【Slow Dance】
 point 【道頓堀でカヌー】
 point 【野の花診療所】
 point 【バウ塾】
 point 【ジョン・レノンな私】
 point 【もっとCM見ようね】
 point 【朗報・みっつ】
 point 【あやまりの旅】
 point 【地球をいやそう】
 point 【言葉が消えた・・・】
 point 【四国から・・・】
 point 【3つのビルの謎】
 point 【聖地・チベット】
 point 【事業仕分け】
 point 【途中退席賞】
 point 【ノーナプキン】
 point 【船首漂着】
 point 【大ボラを吹く人たち】
 point 【きづきの瞬間】
 point 【LOVE ME TENDER】
 point 【親子3代つながった】
 point 【水虫の唄】
 point 【自分の足で】
 point 【あの純真さに学ぶ】
 point 【おいしいコーヒー】
 point 【何を目指したか】
 point 【ダムのない川】
 point 【愛おしくて】
 point 【タタの面白さ】
 point 【15秒のCM】
 point 【REGEND 重い扉】
 point 【起業課を新設】
 point 【開け!にっぽん】
 point 【ピンポン!】
 point 【夢から一歩】
 point 【名人戦】
 point 【セバスチャン氏との出会い】
 point 【やっぱカヌーだよ!】
 point 【カナダセミナー報告】
 point 【希望への讃歌】
 point 【アンソニー・フィリップス】
 point 【ウイルスの政局話し】
 point 【Muzinzo vol.1】
 point 【MOXとCANOE】
 point 【地球マンの声】
 point 【人間家族】
 point 【無為自然】
 point 【おくっとこ】
 point 【ベーシックインカム】
 point 【ロビー活動】
 point 【ハワイな予感】
 point 【フードバンク】
 point 【勇気ある卵】
 point 【類は友を呼ぶ】
 point 【内を向いて歩こう】
 point 【ウォーリーの家】
 point 【お弁当の話し】
 point 【素朴な里と人】
 point 【714X 未知の道】
 point 【似顔絵の作り方】
 point 【大好きだよ!】
 point 【ハプチョンに行くぞ】
 point 【予約販売 GOGO!】
 point 【最後のニュース】
 point 【足るを知る】
 point 【骨董通り散歩】
 point 【薪割りの季節】
 point 【Hymn To Hope 】
 point 【こころの意味】
 point 【行きと帰り】
 point 【お誕生日】
 point 【108の祈り・後】
 point 【108の祈り・前】
 point 【てるりん慕情】
 point 【オフコース】
 point 【読書三昧】
 point 【カナダ報告2】
 point 【どんでん返し】
 point 【ストリートビュー】
 point 【帰りたい】
 point 【カジカ鳴く夕暮れ】
 point 【日の目を見る】
 point 【うぶに還る】
 point 【純真な動き】
 point 【ぼ〜っとする】
 point 【常温核融合】
 point 【ナンバー117】
 point 【夢のひとつ】
 point 【カナダ報告】
 point 【タオと生きる】
 point 【ラップ療法】
 point 【Tibet Tibet】
 point 【千島学説セミナー】
 point 【ガストン・ネサーン】
 point 【BOOMERANG】
 point 【Yes,We Can】
 point 【宇宙を越えて】
 point 【マンハッタンのマグロの叫び】
 point 【食の研究所】
 point 【いのちの食べ方】
 point 【医学の進化】
 point 【育ち・なおし】
 point 【半農半X】
 point 【月に笑う夜】
 point 【911から見る未来】
 point 【中越沖地震】
 point 【慈しむ】
 point 【ひとり旅の冒険旅行】
 point 【HOME SWEET HOME】
 point 【動けば変わる】
 point 【豪快な号外】
 point 【今までのような暮らし】
 point 【森の魂 風の塔】
 point 【スローダンス】
 point 【白い森】
 point 【悲しい知らせ】
 point 【千島学説に学ぶ】
 point 【Beyond】
 point 【広島灯籠流し】
 point 【生徒諸君に寄せる】
  【サイコロの未来】
  【絶望に効くクスリ】
   【風になる】
  【まぁだだよ】
  【ほたるのものすごさ】
  【いいモノみっけ】
  【猫語の教科書】
  【廊下で立ってなさい】
  【21世紀第64回目 月の祭り】
  【アーティストが世界を変える】
  【天声人語】
  【自衛隊に入ろう?】
  【とある社内報2】
  【とある社内報1】
  【四方山ばなし】
  【歌舞伎町三者会談】
  【超秘密会議の打ち明け話し】
  【吹雪の中の水虫のうた】
  【イカ焼きとミックスジュース】
  【豊島問題改ざんサイト】
  【chanとまこっちゃんやど〜】
  【古武道とはなんぞや】
  【道後準備会】
  【竹炭名人芸】
※矢印をクリックするとメニューの一覧をみることができます。

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

 

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得


バウの道中記 2006年2月11日 月笑庵


【アーティストが世界を変える】

トリノ冬期五輪がはじまった。あまりテレビをまともに見ない私が、この日に限って夜中の4時からこの開会式の中継を見た。

朝の6時半ぐらいだっただろうか、会場の一番奥で繰り広げられていた縦型の黒いスクリーンのステージで、ワイヤーで体を吊るした人たちが、それまでの抽象的な動きから一転して、一つのテーマを明解に分かりやすく、人文字の「ハト」を描き出す場面があった。

黒いスクリーンに描かれた「白いハト」

この絵柄は、今私たちが置かれている時代を見事に描いているかのようだ。この「白いハト」を見て私のココロの中に何かうなずけるものが現れてきて、涙が出そうになって、思わずもう一度深くうなずいた。

世界の人たちも、やはり私と同じ感性なのだ。

その次ぎの場面は驚いた。オノヨーコが突如会場に現れて、メッセージを伝えはじめたからだ。彼女とは今年中にまた何処かで会うことになるだろう。その彼女がトリノに来てたのだ。

この夜の彼女は何かいつもとは違った場所に居るような風変わりの感じであった。いつもはあまりやらない原稿を読みあげながら、メッセージを伝えようとしていたからだ。

本来の彼女はもっとアーティストなのだ。これは彼女がジョンのメッセージをより抵抗無く、より多くの人たちに向けて、ストーンと伝えたいが為にとった方策だからかも知れない・・・・・とあきらめた。

そんな彼女のメッセージの後にピーター・ガブリエルが現れた。わざと最初は何か分からない音から始まって、これもわざと分かりづらい彼の低音の声からはじまって、

いつのまにか、みごとな『イマジン』がはじまっていた。やはり、彼はいつも何かを仕掛けるアーティストである。

ピーター・ガブリエルは『ジェネシス』を生み出したミュージシャンで、このジェネシス時代に、やはり私が好きなアンソニー・フィリップスとかフィル・コリンズとやってきて、その後南アフリカのアパルトの問題から人種差別の問題に入って行き、第三世界の音楽を世界に紹介していった人物だ。

トリノのこの場面にふさわしい歌声を持つピーガブ。
私は涙を流しながら、彼と一緒に歌っていた。

この後、すぐに聖火ランナーが会場に現れて点火の場面と変わって行ったので、やはりこの『イマジン』辺りがこの開会式のクライマックスだったのだろう。

あや〜! 久しぶりの「徹夜っテレ」であった。

『イマジン』が出て来たので、4年前にジョンと会話した時の【バウの道中記】を掘り出すことにした。

2002年12月2日【バウの道中記】から ・・・・・

碓氷バイパスに入ったあたりで、私はジョンを感じ始めていた。この辺りに来るといつもそうなのである。

もうすぐ12月8日がやってくる。
ここまできたんだ。万平ホテルに寄ってみよう。

私は静かにジョンに会いたくなると、いつもここに来るようだ。

軽井沢の通りには人がいなかった。
万平ホテルに向かう夜道は雪で凍っていた。

私の人生の中で、最初に人を本格的に愛したと思えたのがジョンである。彼が凶弾に撃たれたとラジオの第一報を聞いた時、その時も私はここまでやって来た。ホテルの近くのヨーコさんの別荘の軒先で、ひとりで朝まで一夜をあかしたのである。

ジョンは以前の家族とあまり接触できなかった事に、心を痛めていたのであろう。ヨーコさんとの間に、ショーンが生まれ、音楽活動も平和活動もいったんやめ、家政夫のような毎日をおくるようになり、その時期この辺りを毎年のように訪れていたのである。

この別荘の敷地は広く、建物は敷地のまんなかにちょこんと建っていた。私は、あの『イマジン』のピアノのイントロが聞こえてくると、この白いペンキが塗られた建物の中から・・・、といつも思ってしまうのだ。

ジョンは日本の骨董品が好きで、この別荘は毎年膨大な骨董品の倉庫になっていた。

クリスマスの装飾がまばゆく光る音羽の森を過ぎた辺りから、私はジョンに話しかけていた。

ジョンとショーンと私の誕生日の10月9日に、NYタイムズに全面広告が出来たこと。アメリカ政府が『イマジン』の放送自粛をかけた時、日本中に呼びかけて世界と連動させて歌ったこと・・・まるで報告でもしているようである。

万平ホテルのカフェテリアは終わっていた。フロントマンが丁寧にバーでコーヒーをどうぞと案内してくれた。誰もいないバーでコーヒーが出るまでひとりになった。

カウンター席にひとり取り残された私は泣き出した。

淡々とやっているように感じていたのであるが、私は孤独で困っているようなのである。

私はジョンに聞いてみた。
「ジョン!私はこれでいいのかなぁ?」

しばらくして、ジョンの声が聞こえてきた。
「このままで いこう」
 
TOP > バウの道中記 > 2006/2/11

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

E-mail:bow@peace2001.org