2001年2月1日に行われた
中石恵子カンボジア報告会の様子

去年からカンボジアに在住し、日本語教師をしている中石恵子が日本へ一時帰国しました。2月1日午後7時より、神戸元気村の仲間たちが事務所に集まり、報告会を行いました。

  中央に写っている女性が、「おけいさん」こと、中石恵子

現地の気温・湿度は?
年間を通して20度以上あります。雨季の湿度は高いですが、乾季はそれほどでもありません。

地雷除去スタッフの事故例には、どのようなものがありますか?
現在、HALOにおける事故例は過去に1件です。目印に立てる棒を差した時に、その棒の下に地雷があったために爆発し、手が吹き飛んだというもの。しかし、これは回避可能な事故です。金属探知機で綿密なチェックを怠ったために起こりました。

 

資料を手に、地雷除去チームの設立に必要な予算の内訳を説明している元気村副代表の吉村誠司

チーム編成に必要な4000万円のなかに、人件費や食費、保険料など1年分の運営に必要な全ての必要経費が含まれている

重機を使って、大量に地雷を除去してみては?
現在、地雷を100%除去する方法は、手で掘っていくほかありません。
確かに重機を使って、ある程度は除去できます。しかし、実際に地雷が埋まっている地域に、重機を運ぶことはとてもむずかしい土地です。川や、ぬかるみがあったりして、結局地雷原に入ることすらできないのが現状です。そして、世界最高性能の機械を使っても、地雷除去率は98%ほどです。残りの2%、どうしても除去しきれない地雷が残ります。そして最後には、人間の手で、安全かどうか、確認する作業が残ります。結局は手作業による地雷除去が、もっとも安全で、確実な方法なのです。

日本のボランティアが現地で地雷除去作業するには?
OPEN JAPANでは、現地における地雷除去スタッフとしてのボランティア募集はしません。また、HALOの地雷除去チームはほとんど現地人のみで構成されています。それは、現地における雇用も生み出しています。
日本から彼らを応援しましょう!!

  出席者は様々。
様々な質問や提案が行き交う。