昨年2002年は24都府県に「戦争中毒」を広めるため走りまわりました。

続けて、残り23道県をまわります。
各地で会合を主催していただける方、手を挙げてください。少人数でも0Kです!

近くの方は、おむすびとみかんとホカロンを持って駆けつけてください。
 
バウの携帯:090−3340−8391
メールは :<open-j@peace2001.org>
12月04日(水)
「戦争中毒を話す集い」通信
                 2002年12月4日
久保田光盛 高知大学生  
E-MAIL<kubotamitsumori@hotmail.com>

【はじめに】
高知県にある平和資料館・草の家
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/Shigeo.Nishimori
で、「戦争中毒を話す集い」が行われ、オープンジャパン代表の山田和尚(バウ)さんに、アメリカの軍国主義の実態やこれからの私たち人間がすべきことについてお話していただきました。講演の内容紹介と私の感想をお伝えしたいと思います。

【講演の内容】
話は、「戦争中毒」という本の紹介から始まりました。
(ジョエル・アンドレアス著 合同出版株式会社 2002年10月25日出版)
山田さんが行っているグローバルピースキャンペーン(アメリカは外圧では動かないので、内側から変えていこうとする運動)の一環として、「戦争中毒」の初版 8000冊を2002年インターネットで販売したところ、一週間で完売し、現在は第四刷まで出版されています。現在は、韓国語、スペイン語、ドイツ語に翻訳準備中とされています。

しかし、悲しいことに、なかなか多くの書店では販売することができません。
何故なら、最初に大手取次ぎの代理店(9社)を通して1社300冊ほどを店頭に出したのですが、なんとその3000冊は全国の3万以上の書店に振り分けられるそうです。そうなると、殆どが都内止まりになってしまいます。
少しでも、一般の人たちにアメリカの実態を認識して欲しいと願い、山田さんは47都道府県をひとつひとつ赴き、講演を通じて「戦争中毒」の本を紹介しています。
アメリカでも英語訳の「戦争中毒」を出版したところ、6万部を突破しているそうです。

来年のアメリカの軍事予算は88兆円だそうです。
ちなみに世界の去年の国防予算合計が78兆円ですから、アメリカの軍事予算額がどれくらいかは想像できます。
去年、アフガン報復に対して上院議員が1人しか反対しませんでした。
しかし、今年は山田さんを始めとする世界中のたくさんの仲間のおかげで156名もの議員がイラク攻撃に反対を示しました。
確実に軍事国家アメリカに対する対抗勢力は広がりを見せているのです。

講演の中盤には、ビデオ鑑賞の時間がありました。内容は約57年前に広島の原爆で燃えていた残り火を提灯に灯して、山田さんが全国を自分の足で歩いて数々の民家を訪ねて行き、火を灯し継いで行く姿を描くドキュメンタリー番組でした。
山田さんは戦争を過去のことにしないように、風化させないように、という願いから全国を渡り歩きました。全国を渡り歩いていった初日に、原爆の残り火が「帰りたい」と山田さんに語りかけたそうです。広島原爆慰霊祭50年の式典には原爆での残り火はまだ広島に帰っていなかったのです。だから、山田さんは「帰りたい」というのは「広島に帰りたい」ということなのだと気づいたそうです。

山田さんは国際刑事裁判所のことについてもお話して下さいました。
残念ながら、日本はまだこの国際刑事裁判所には、批准していません。
国際刑事裁判所とは、ジェノサイド(特定の民族や集団に危害を加える集団殺害)や、紛争の起きている地域で拷問や虐殺を行った人など、戦争犯罪を犯した個人の責任を裁く裁判所で、歴史上初めてできる常設の国際法廷です。国際司法裁判所(既設)と共にオランダのハーグに、今年7月1日から世界中の多くの国がこの司法下に入りました。

もし、世界の国々が国際刑事裁判所設立条約に批准をすれば、戦争をしかけてきた国を国際司法によって裁く事できます。もしイラクが批准をすれば、アメリカの報復攻撃を国際司法によって裁くことができるのです。
そして、今年7月1日以降のテロの容疑者なども、被害を受けた国が裁判所に訴えて、直接容疑者を殺すという事もなく、命を守られて、国際司法で『争う』ことができるのです。

アメリカ政府は、クリントン政権下の時に第一次の批准のサインにまでたどり着いたのですが、今年5月に京都議定書のようにブッシュ政権で、そのサインを撤回しました。「アメリカは合衆国憲法でやっていく。はいかなる他の司法にも属さない」というのが理由だそうです。

残念なことにアジアで批准をしている国は7月1日付けでカンボジアだけです。
20世紀は戦争をやりすぎました。「21世紀は国際司法の場で争うべきだ」と山田さんはおっしゃっていました。

山田さんの講演のなかで印象深かった言葉は「アメリカを中傷・誹謗することはいくらでもできます。まずはこの本を読んでアメリカを正しく認知してください。」 「自分だけを変える道具にならないように、人に伝えて下さい」「自分が理解するだけでなく、伝える立場になろう」等です。とにかく、今こそ行動をおこすべきであると山田さんは強く訴えかけました。

【感想】
今回の山田さんのお話は、今までにないグローバルな視点からたくさんの示唆を頂けたと思います。国際刑事裁判所のことや、アメリカの軍事予算の実態などをお聞きして、実は新聞・テレビ等で流されている情報は操作されているものが多くあり、真 実は当事者から直接自分の目で見て、耳で聞くことが大切だと感じました。
また、私達はただ情報を把握して自分事で帰結してしまうのではなく、周りに伝えていくことが今一番求められているのだと、強く感じました。そして、そのためには自分が所属する団体や集団の理念や枠にとらわれないボーダレスな視点が不可欠であると感じました。
例えば、「自分は共産党に所属しているから、右翼関係の団体とは繋がりたくない」などと、自分の所属の束縛意識などは運動や活動には必要ありません。例え、お互いの理念が全く異なろうと、一つの目的(例えば、世界平和の実現等)に対して、異質を認め合いそのなかで共同を図っていくことが今求められているのです。世界平和の実現は生きる者であれば誰もが願う悠久の願いです。その願いを一つの目的に掲げ、心を一つに運動・活動していかなければなりません。
本当に大切な気持ちを伝えてくれた山田さん、本当にありがとうございました。