「TIBET TIBET」上映会企画書


<はじめに>
我々がチベット、ダライラマと聞いて連想することは、「神聖な仏教国」「なん
か聞いたことがある人」といったようなものではないだろうか。最近チベットに
ついて書かれた本をよく目にする。「チベット仏教入門」「ダライラマ自伝」
「死者の書」チベット関係の書籍専門コーナーが作られている書店もある。最近
の仏教ブームもあり、チベットの宗教や文化への関心は高まってきた。が、チベ
ットの歴史と現在について正確な知識を持つ人は少ない。

 チベットは現在中国の統治下にある。正式名称を中華人民共和国チベット自治
区という。しかし本来チベットは長い歴史をもった独立国であった。第二次世界
大戦後、中国は共産党政権樹立と同時にラサ(チベットの首都)に進軍。
1959年のチベット民衆の反乱を武力鎮圧し多くの死傷者をだした。さらに人
類共通の財産である経典、仏像、仏教寺院を破壊した。約50年間に総人口の5
分の1にあたる120万人ものチベット人が獄死・処刑・拷問・餓死・自殺など
でなくなっている。

現在も自治区内の言論、宗教に対する監視は厳しく、ダライラマの写真を飾るこ
とは禁止されている。またチベットへの中国人移入が続きチベット人600万人
に対し中国人750万人と自らの地で少数派になっている。圧制に耐えかねて毎
年多くのチベット人がヒマラヤ山脈を越えインド、ネパールへ亡命してくる。青
海省の西寧とラサを結ぶ「青蔵鉄道」の建設が急ピッチで進んでいる。これによ
ってさらにチベット人のアイデンティティーは脅かされることになる。

チベットの最高指導者ダライラマはインドに逃れ亡命政府を樹立。世界中を訪問
し各国の首脳、国連にこの問題を訴え続けている。その平和的活動が認められ、
1989年にノーベル平和賞を受賞した。

 今月1日ダライラマが来日した。NHK・TBS・読売新聞をはじめ国内外問
わず多くのジャーナリストが取材に来た。が、読売新聞は大大的に報道したもの
の放送局は伝えなかった。ここに私達が「チベット問題」を知らない原因がある。

「放送業界ではチベット問題はタブーである」とビデオジャーナリスト田中邦彦
氏は言う。1967年日本テレビ創設者正力松太郎氏がダライラマを日本テレビ
に出演させた結果、北京支局から特派員を追放さている。中国政府は「人権の基
準は各主権国家内の問題であって、外部から非難されることは中傷であり内政干
渉である」と言う立場をとっている。それ以来、日本放送業界のさわらぬ神にた
たりなしの状態は続いている。

 中国人留学生は「中国政府は自分達の都合のいいように報道するため一般人は
チベットの真実をほとんど知らない。私は日本に来てからこの問題を知った」と
いう。


<狙い> 

「TIBET TIBET」はテレビ放送、劇場公開、ビデオ化もされていないため、自主
上映の形でしか見ることができない。放送業界の迎合によって届くことのない有
益な情報(チベット問題)を知ることは、我々のメディアリテラシー向上、さら
には日中関係を考えることにつながる。中国人をはじめ多くの留学生を集め、国
際問題である「チベット問題」を考える。 
    
<日時>   12月15、16日の2日間連続上映

<上映開始時間>  17:00〜  

<場所>   東海大学8号館401号室

<宣伝方法>  飯塚教授が広報メディアニュースで配信
        留学生会への宣伝
        掲示看板を使った宣伝
        予告編の上映
        食堂のテレビでの告知・・・etc 

<主催>  東海大学湘南キャンパス創造委員会