| 2003.1.18 70万人のデモ サンフランシスコからリポート |
各国の報道紹介(thanktoたくや) |
| ◆きくちゆみ◆ 東京新聞の記事→→Chunici web press 1月18日のデモは日本も盛り上がったようですね。こちらサンフランシスコも20万人、ワシントンDCは50万人と、ベトナム戦争以来最大の反戦デモになりました。前回の10月26日のデモは「ベトナム戦争以来最大」だったのが今回で「ベトナム戦争をしのぐ反戦運動」になりつつあります。 今回も、前回に引き続き、主催者はANSWER。当日のサンフランシスコクロニクル紙には親切にも集会とデモが行われる詳細な地図まで掲載されていました。この日のためにベイエリアの地下鉄は10本も増便し、フリーも3本増便。政府に反対する市民運動のために、交通機関が増発するなんてことは、日本で考えられるでしょうか。初詣ぐらいですよね、日本の場合。アメリカの民主主義の危機が叫ばれるものの、まだこういうところに健在のようで、ちょっとうれしくなりました。 私たちは今回はまず最終目的地であるシビックセンターに車を止め、荷物を下ろし、そこからは地下鉄で4駅乗って出発点のジャスティン・ハーマン・プラザへ向かいました。前回は自転車で先回りして先頭の写真を取ることができましたが、今回は自分も歩きたかったので、一緒に歩きながら写真を取っていました。マナ ブを載せた乳母車を押しながら、歩き、いろいろ写真を撮るのですが、どうしても全体をとりたくなって、時々電信柱に登って(子どもを下に置いたまま)写真を撮ったり、ホテルの非常階段に内緒で登って撮ったりしていました。見るに見かねて、途中から玄さんが一人を背中に背負い、もう一人を乳母車で押してくれることに。 それから全速力でデモ隊の先頭を目指して走りましたが、ついに先頭まで追いつきませんでした。残念!なんといっても、前回と比べて隊列の長さが倍以上ありましたからね。踊りながら歩く人、ドラムのグループ、パントマイムをする人、子どもを肩車して歩く人、恋人同士、老夫婦、そしてあらゆる人種のあらゆる年齢の人、人、人。みんな思い思いのプラカードを手にしています。 「石油のために戦争をするな」「私たちの名前で戦争をするな」「一人が傷つくことは私たちみんなが傷つくことと同じ」「戦争中毒」「イラクの子どもたちをこれ以上殺すな」「テロリストはブッシュだ」「指名手配 オサマ・ブッシュ・ラディン」など、それぞれ手作りのプラカードです。午後は集会でスピーチをすることになっていたので、私はステージ横にいたのですが、大スターのマーティン・シーン、歌手のジョーン・バエズ、ボニー・ライトなども演説しました。しかし一番歓声があがったのは、今回もバーバラ・リー下院議員でした。 デモに参加するために125台のバスが西海岸の各都市からサンフランシスコまでやってきました。主催者は「今日のデモはアメリカ人が対イラク戦争を容認したという米国政府の誤った認識を覆した」と語ると、群集がそろえて賛同の声を上げました。 何十万人もの人の前で英語で話すのは私にとって初めての経験でしたが、ステージに上ると会場の雰囲気がとても平和的だったので、落ち着いて話すことができました。 「日本は60年前、悪の枢軸でした。そして広島と長崎に原爆が落とされました。(会場からNo More の声)ノー・モアとみなさんはいいますが、イラクでは前回の湾岸戦争で使われた劣化ウランのために、広島・長崎の人々が体験したことと同じ体験をしています。子どもたちが癌や白血病にかかって、死んでいっているのです。『湾岸戦争の子どもたち』の写真を見てください。劣化ウランの半減期は45億年。一度それが使われれば、永久に汚染されるのです。劣化ウランをこれ以上使わせてはいけません。そのためには戦争を止めなくては。 戦争を止めるために私たちにできることがあります。みなさん、『戦争中毒』という本を読みましたか?日本市民は今『戦争中毒』をすべてのアメリカの学校の図書館に寄贈するプロジェクトに取り組んでいます。みなさんも助けてください。あなたの卒業した学校に『戦争中毒』と『湾岸戦争の子どもたち』の本をプレゼントしてあげてください。アメリカの若者が戦争の犠牲になるまえに、人を殺したり、殺される前に助けてあげてください。」と話しました。その後、玄さんと 「昨日、世界中が戦争を二度としないと決めたとても不思議な夢を見た」という歌を歌いました。会場のみんなが手を振りながら一緒に歌ってくれました。 私のスピーチのあと、たくさんの人が私たちのブースに来て本を買ってくれました。ここまで来て、本当によかった! 次は、ハリウッドのビルボードに野外広告を打とうか、と話し合っているところです。『戦争中毒』ファンは日米でどんどん増えています。「私たちは『戦争中毒』を売ることに中毒している(We are addicted to selling Addictedto War)」と、みんなで大笑いしました。 ◆akiko miyazaki◆ 1月18日のワシントンDC反戦集会に主催者発表で50万人が集ったことはすでに伝えられたところだが、この人数については日本でも各紙、各局異なる数を出していたようだ。デモ翌日のワシントンポストが「主催者によると50万人が集まった」「いずれにしても30〜50万人、"えらく多い"史上記録であることに間違いない」としながらも、<とはいえ、一体誰が数えているのか?正式には誰も>というコラムにまで紙面を割いていたことは、反戦の声をこれまでのようには無視できないところまで米国メディアも敏感になっていることがうかがえた。実際には、過去に同じ場所で行われた大規模の集会や、時には野球場の来場者の占有範囲と比較して試算するのだそうだ。 数は間違いなく力。力としなくてはいけない時期だからこそ論点になるのだろう。「コミュニティレベルでのアクションも不可欠だが、日常的には目に見えるものではない。時として体と声を動かして人々が大規模に終結することが必要でありそれは何よりも届く声でなければならない。」と語ったのは主催団体ANSWER連合のスポークスマン。反戦集会当日早朝の主要チャンネルで「今日は全米各地から多くの人がワシントンDCに向かっていますが、これが政府の決定に何らかの変化をもたらす要因となるでしょうか」という中継インタビューに答えてのものだった。 これまで1月18日の大規模集会にについて米国内では主要メディアによる告知はほとんどされていないと聞いていた。だから集会当日の朝この中継インタビューが流れたこと自体が期待できる傾向に思えた。 ワシントンDCの街中、コーヒーショップや地下鉄、タクシーなどで出会った人々に「反戦の動きが高まっていることを感じるか?」と問うと、「それが、わからないんだ。そういう気がしていてもそうは報道されないから」「色々な人が色々な論調を唱えるから、どれが本当なのかわからない」「米国主要メディアの報道は偏りすぎているからもうBBCしか見ない」等、思ったよりも率直で冷静な声が返ってきた。どうやらアメリカ市民も情報に翻弄されているようだ。少なくとも翻弄していることを認識しているかどうかで人の意見も分かれてくる。 集会の当日、私は早朝から会場設営のために野外で動き回っていたが、(イラク国境越えより寒かった!)集会開始の2時間前頃になってベトナム戦争戦没者慰霊碑にほど近い場所に輪になって集う人々を目にした。イラク攻撃賛成派によるカウンタープロテスト、逆抗議である。そこに集まった約100人のほとんどが、まさにこれから戦線に赴くことになるかもしれない若い兵士たちであることはその服装からも明らかだった。「我々はアメリカ合衆国を信じ、アメリカが立ち向かおうとしているものを信じる」そう声高らかに唱えるひとりひとりの顔を見つめながら、彼らもまた被害者なのだと思った。アメリカの妄想を信じ込まされている被害者だと。 午前11時に始まった集会は氷点下の冷気に包まれていた。しかし、国会議事堂前がそれぞれの主張やメッセージを託したプラカードを持った人々で埋め尽くされると、全身が凍りつく寒さも解けるほどの熱気となった。「この寒さも、イラク武力行使を急我が政府への怒りを覚ますことはできない」「イラクの人々が強いられている痛みに比べれば寒さなど取るに足らない」と続く壇上のスピーカーの声とそれに応える聴衆。この反戦集会は公民権運動を非暴力の信念と行動で導いたマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日を祝う週末に計画されたため、壇上には大きく彼の言葉が大きく掲げられた。 今日世界最大の横暴者は我が政府である 多くの人々がその暴力に震えている 私は沈黙ではいられない 数十年前の教えが、より鮮明に今日を描写していることに複雑な思いがした。だが、こうしてキング牧師の教えがアメリカ国民に引き継がれていることを目の前にすると、歴史を動かすメッセージを持つリーダーが存在したことがうらやましくも思えた。人々が持ち寄ったプラカードは既製のものから手作りまで、読んでいるだけでも面白い。「石油のための戦争にはNo」「傷つくのは市民」「武装解除はアメリカから」「攻撃は新たなテロを育てる」「私たちのお金は教育や福祉に回せ」「アメリカの問題がイラクで解決することはない」「平和への先制攻撃を」「私たちの名を使うな」「戦争は答えではない」など、表現は様々だが、その主張はだいたいこんなところに集約されていたと思う。 2時間に及ぶ集会では、ジェシカ・ラング(女優)、ラムゼー・クラーク(元司法長官)、ベトナム戦争負傷兵、アラブ人やアフリカ系アメリカ人の人権団体や協会の代表など30人を超えるスピーカーに耳を傾けた。ひとつとなった聴衆の集中力がとぎれることはなかった。その後海軍基地までの約4キロの道のりを練り歩くこと4時間。子連れの家族や10代の若者、白髪のお年寄りまで、大人も子どもも皆歩いた。終点には米国各都市へ戻る長距離バスの迎えが並んでいるのだから一大イベントである。360度広がる快晴の空に"No War on Iraq""No Blood for Oil"の合唱が終始飛び交い、全米各地から集まったこれだけ大勢の人がすぐに一体感をもって行動できることはなんだかんだ言ってもアメリカ人の素晴らしさ。これが正しいほうに向けばよいのだ。ベトナム戦争をしのぐであろう今回の反戦集会に集まった人々の中にはこれまでこのような集会に参加するのは初めてという人も少なくなかったようだ。かくいう私も万単位の大規模な抗議行動に参加するのは初めてだ。戦争を止めるのはそんなに簡単なことではないということを認識しているからこそ、「戦争が起きないといい」という受身の期待ではなく「この戦争は自分たちが止める」という確信をもって集まった人々。そう肌で感じることができた。これだけの熱気と連帯感が溢れる中にも、単なる感傷ではない、程よい冷静さが終始あった。もちろんユーモアも。それが良かった。 そんな余韻に浸る間もなく、イラク攻撃賛成派も健在なのだという場面に自ら遭遇することとなった。集会の最中、日本から来たということでインタビューを受けたのだが、それがどこかのテレビ局に映ったらしい。テレビを見たという中年の男性がホテルのロビーで私に近寄ってきた。そして、「ほかの国がだらしないからアメリカはイラク人を開放してやるんだよ」と言い放った。さらに「自由と民主主義」の連呼。またか、という思いがした。私は「アメリカが自由と信じることがイラクの人々とってそうではなかったとしたら?自由ではなく脅威だとしたら?自由の定義って?」と問い返してみたが論議は空回り。アメリカ軍の存在こそが世界の秩序を保つと信じて疑わないその男性は、アメリカが世界から孤立を深めているとか、多くの国から嫌われているなんてことは微塵も視野に入っていなかった。しまいに「アメリカ以上に世界の子どもたちを助けている国はほかにないだろう」と言われたのには、「虐げるから助ける必要が生まれるんでしょう。戦争と引き換えに助けるなんて、あなたは子どもがそんなものを望むと思う?」と一気に言葉を返していた。周囲の無言の視線が刺さった。言い返して急に嫌な気分になった。でも、いい場面しか見ないで帰るより良かったのかも。そう思って私は翌朝帰国の途についた。 日本に帰国した足で乗ったタクシーの運転手に「ご旅行帰りですか」と尋ねられた。「旅行、そうですね、実はアメリカの反戦集会に行ったんです」と答えたら、運転手が沈黙してしまった。ちょっと急進的に聞こえてしまったかな、と思っていると「僕の本業は自衛官なんです。だから戦争反対とは言えなくて」と言う。 「そうだったんですか・・・」 「ええ、戦争がはじまったら任務ですから複雑です」 「それは複雑ですねぇ。でも、どうなんでしょう、個人としてと仕事としてではやはり違うものなんではないですか」 そう言いながら、自分はなんて酷な質問を投げかけているんだろうと思ったが、30代半ばぐらいと思われるその運転手は少し間を置いて答えた。 「違いますね」 私は先のイラク訪問について自分が書いた新聞投稿記事のコピーを「よかったら読んでください」とだけ言って運転手に渡し、タクシーを降りた。 ますます酷だったな、と思いながら・・・。 色々な人々に出会った4日間の旅が終わった。 |
http://give-peace-a-chance.jp/118/post/ ◆イギリスBBC http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/2672809.stm http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/2672433.stm ◆CNN http://www.cnn.co.jp/top/K2003011900155.html http://www.cnn.com/2003/US/01/18/sproject.irq.us.protests/index.html http://www.cnn.com/2003/WORLD/meast/01/18/sproject.irq.demos/ ◆TBS http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline684764.html ◆フジテレビ http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00026287.html さて、asahi.comのトップに写真が掲載されましたので記念にスクリーンショット http://give-peace-a-chance.jp/118/pub/wpn_asahi.jpg 本文記事はこちらです。 http://www.asahi.com/national/update/0118/036.html ◆朝日新聞HP ※現在速報のトップに写真が掲載されています! http://www.asahi.com/national/update/0118/036.html ◆毎日新聞HP http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030119k0000m040059001c.html ◆YAHOO!ニュース ※毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030119-00002059-mai-soci ◆日経新聞 ※共同通信 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20030118AT3K1802318012003.html ◆時事通信 ※「社会」→「「イラク攻撃やめて」=銀座でパレード7000人− 東京」 http://www.jiji.com/ http://www.labornetjp.org/NewsItem/20030118/ http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/030118/168/32f1s.html |